振動ふるい機の構造および特徴
各部名称と特長
1 モーター
モーターは、汎用モーターを使用しており、安全増防爆型(eG3)、耐圧防爆型(d2G4)、屋外型、いずれも一般市場にて販売されているものを使用しており、メーカーは問いません。
2 振動体
振動体は従来の円型振動ふるい機とは異なり、汎用モーターを使用し、簡単な軸継手と堅牢な振動発生機構を駆使して、円型ふるい機の特長である三次元運動(水平、垂直、傾斜)を効率的に発生させることに成功した、従来にない画期的な構造です。
3 台座
ふるい台座は、めっき業界では東洋一と言われる当社、社内でSS材に腐蝕に強く、傷にも強い溶融亜鉛めっきを施し納品しており、好評を得ております。
オプションとしてSUS使用および塗装仕様についても対応しております。
4 振動体ベース
振動体ベースは、従来の円型振動ふるい機に見られた溶接構造ではなく、1枚板(鋼材)を大型プレスにて成型してあり、シンプルな構造にまとめ、また、ふるいの振動に十二分に耐え得る構造にしてあります。
5 下枠
下枠は、固定枠として、上記振動体ベースにしっかりとボルトで固定して、トラブルの発生しない構造をしております。
6 上枠(予備枠)
上枠は、内リングタイプ、アウトリングタイプ、カセットタイプとありますが、ふるい機をしっかり固定し振動に耐え得る構造になっております。
7 枠受けスプリング
枠受けスプリングは、金属表面処理総合メーカーである当社内の他工場にて、鋼材にDKコート(ナイロンコーティング)を施し、振動により発生する金属音を防ぎ、腐蝕、磨耗により強い構造となっております。
8 Vベルト
モーター回転運動を振動発生体(振動体)に連結すべくセットしてあり、Vベルトの張り調整、取替え等、はモーター側にVベルト調整ボルト、ナットがセットしてあり簡単に調整できる機構になっております。
9 駆動スプリング
モーター回転運動を振動発生装置(振動体)に連結すべく、駆動スプリングは、特殊鋼により作製されたコイルスプリングであり、10,000回の起動、停止(ON,OFFを1回として10,000回の起動、停止)に耐える材質を使用しております。
10 上部ウエイト
上部ウエイトは、振動ふるい機の三次元運動のかなめである、水平運動を発生させる重要な部分であり、各ふるい機のサイズ、段数により夫々ウエイトサイズをとりそろえ、各機械にセットしております。
11 下部ウエイト
下部ウエイトも、上部ウエイトと同じく、ふるい機の三次元運動のかなめとなる一方の垂直運動を発生させる部分であり、またふるい分けの効率を左右する重要ポイントであり、従来の振動ふるい機と異なりふるい面の運動を調整する調整方法は、非常に簡単に調整できる様に調整目盛りがセットしてあります。
12 V車
V車は、モーターの回転を振動発生部に連結する重要な箇所であり、しっかりとふるい台座に固定し、無給油にて連続運転に耐える構造となっております。
13 蓋
ふるい蓋は使用用途により、乾式(微細粉の飛散を防止した、密閉式)と湿式<スラリー製品>(水洗、点検の簡単な、オープン型)とあります。
14 枠バンド
バンドは、下枠、上枠をしっかり固定しなければならぬ箇所であり、従来のふるい機のバンドと異なり、強度を増した、しっかりとしたバンド作製をいたしました。
※オプションとして、改造および特殊な仕様用途にも応じます。
当社営業担当にお気軽にご相談ください。