よくある質問

A

KVA操作機は、操作軸のカムの部分でセルフロック機能が働くようにしてあります。

バタフライ弁の閉じた弁体が、弁座のゴムに押されて「開」の方向に動き、漏れてしまうことはありません。

A

操作機の定格出力以内でお使いください。全開または全閉でストッパーに当たってから、定格出力を大きく越えるようなハンドルトルクで無理に回すことは避けてください。 過大なトルクを掛けますと以後、操作時のトルクが増大してしまい、寿命も短くなります。

中間開度でハンドルトルクが大きくなった場合は、バルブに何か異常が起きている可能性がありますので、無理に回すとバルブが壊れる恐れがあります。 これを防ぐためには、必要以上のトルクが弁体に伝わらないようにする、スリップキャップのご利用をお勧めします。 誤って必要以上のトルクを掛けてしまった場合でも、キャップがスリップし、バルブには一定以上のトルクは掛かりません。

A

夏、太陽が当たる場所で水深約30cmに60日浸漬し、この間に簡易開閉を3回し、乾燥後も開閉したところ、全く異常はありませんでした。

構造および寸法

KVA操作機 寸法

形式

本体寸法

取付フランジ

弁棒挿入部

D

A

B

名称

F

PCD

H

N

I

J

K

L

角穴

キー

d/S

d/W

T

KVA75

150

207

129

F10

150

102

M10

4

15

70

4

45

28/22

26/8

29.5

F12

150

125

M12

4

18

70

4

36/27

35/10

38.5

150

120

M12

4

18

85

4

 

 

 

KVA100

182

220

142

F12

150

125

M12

4

18

85

5

45

36/27

35/10

38.5

K12

150

120

M12

4

18

85

5

KVA150

182

230

152

F14

190

140

M16

4

24

85

5

55

48/36

42/10

45.5

K16

190

160

M16

4

24

85

5

40/12

43.5

190

160

M16

4

24

115

5

 

 

KVA300

230

250

172

F14

200

140

M16

4

24

100

6

65

48/36

50/16

54.5

F16

208

165

M20

4

30

130

6

60/46

60/18

64.6

208

175

M16

4

24

130

6

 

 

 

KVA450

230

250

172

F16

208

165

M20

4

30

130

6

65

48/36

50/16

54.5

208

175

M16

4

24

130

6

60/46

60/18

64.6

KVA800

390

295

217

F25

300

254

M16

8

25

200

6

110

105/28
(最大径)

111.5

注意
  • 型式欄のKVA○○○の数値は、定格出力Nmの最後の0を取った数値です。
  • 取付フランジと弁棒挿入部はそれぞれ独立して選定されています。
  • 取付フランジはISO規格のF10、F12、F14、F16などを推奨します。
  • 弁棒挿入部角穴寸法は、弁棒径/角穴対辺寸法を表しています。角穴はすべてISO規格によっています。
  • また、キーについては、弁棒径/キー溝の幅を表しています。
  • 埋設用キャップ及びスリップキャップの取付は、ø10×55のスプリングピンが標準です。
  • KVA300とKVA450については、歯車の材質が違います。

KVA操作機 構造図

構造図

特長

重大な事故を防止

ハンドルと指針が同方向に回る。

従来バルブのように指針がハンドルと反対方向に回りますと、操作者がとっさに操作を間違えたかと勘違いし、ハンドルを逆に回し直すという誤操作をしてしまうことがあり、大きな事故につながりかねません。

特に緊急時や、指針や開閉の文字が見にくい場合にはその危険が高まります。指針とハンドルが同じ方向に回ることで、誤操作をなくし、事故を未然に防ぐことができます。

逆転をさせないセルフロック機能。

一般にバタフライ弁は、弁座からの反力で弁体が開方向へ押されてしまいます。しかしKVA操作機の構造上、操作軸のカムの部分でセルフロック機能が働きますので、弁体が動くことによりハンドルが動いてしまうという「逆転」は致しません。

防水・防塵が万全。

従来の操作機は操作軸と指針軸のシールの部分(Oリング部)に細かい砂や水が入り、シールが不完全になるという問題がありました。KVA操作機はOリングの外にダストシールを設け、二重シールにしました。

さらに、ふた内側の平歯車を固定するボルトは、ねじ回り止めとシールを兼ねた接着剤でシールしましたので、この部分の防水も万全です。加えて、操作軸自体が錆びることのない様、無電解ニッケルめっきを施してあります。

過大トルクを防ぐスリップキャップ。(オプション)

埋設したバルブは種類や大きさが分かりにくいため、操作時に必要以上の大きなトルクを掛けてしまう危険性があり、バルブの故障にも繋がりかねません。

そこで、バルブが壊れないように必要以上のトルクがバルブに伝わらないようにするスリップキャップ(KSC)をご利用ください。

必要以上のトルクを掛けてしまった場合はキャップがスリップし、バルブには一定以上のトルクは掛かりませんし、切れよくカチッとスリップしますので、操作者にも過大なトルクを掛けていることが伝わります。

スリップトルクは40~300Nmで選定可能。また、開閉両方向同じトルクでスリップするキャップと、開閉いずれか一方だけがスリップするキャップがございます。


バルブ操作者に優しい

ハンドルと指針が同方向に回る。

指針がハンドルと同じ方向に回るので、見やすく自然な感覚で安心して操作が出来きます。

スリップ角度を小さくして、安全性を高めました。

ハンドルがスリップして大きく回ると、体が振られて危険です。当社のご用意するスリップキャップは、スリップ角度が小さいので、安心して操作できます。

操作トルクが小さく、操作が容易。

最も力のいるバタフライ弁の最後の閉切り時のハンドトルクでも100Nm前後と軽く、操作が容易です。


コストの低減

直埋設仕様で工事経費を削減。

従来の操作機は直埋設仕様ではなく、弁室を必要としていました。 弁室はそれ自体を必要とするばかりでなく、掘削その他にお金がかかります。KVA操作機は弁室のない直埋設型ですので、工事費を大きく抑えることができます。 また、操作機に塩ビ管をはめることが出来るものもございます。

2通りの目盛板を標準装備 (左開き・右開き)。

開閉のパーセントおよび角度を表示した目盛板(ステンレス製)を左開用、右開用の2種類ご用意しておりますので、バルブメーカー様での取り付けは不要です。

コンパクトで浅層埋設に対応。

以前は水道管を埋設する深さは1m20cm以上と指定されていましたが、埋設管に関する基準が変わり、深さ60cm以上に変更されました。 KVA操作機はこれに対応すべく、高さを限界まで押さえてありますので、上記直埋設仕様であることと合わせ、浅層埋設に最適であるといえます。

取合部はバルブに合わせて作ります。

取合フランジ、弁棒の挿入部など、お客様の仕様に合わせて製作いたしますので、バルブの変更の手間がかかりません。