カチオン電着塗装

平成16年7月、当社犬山工場にてカチオン電着塗装ラインが本格稼動を開始しました。

カチオン電着塗装とは水溶性塗料を入れた槽に被塗装物を浸漬し、電着させる塗装方法です。カチオン電着塗装を下地塗装に施すことにより、防錆力が向上します。

興和犬山工場は、大型品のカチオン電着塗装が可能です。 下地処理だけでなく表面処理まで一貫して行うことができます。

カチオン電着塗装の特長

1. 大型品がカチオン塗装できます

W900×D2,300×H1,800サイズの大型品がカチオン塗装できます。

2. 防錆力に優れた塗装が得られます

ディッピング方式のため塗り残しがありません。防錆力を発揮します。

3. 下地塗装に最適です

白色のため、上塗りの色を選びません。

4. 膜厚は自由に対応可能です

バッチ式であり、厚膜対応(15~35μ)が可能です。

5. カチオン塗装のみでも承ります

上塗りまで行いますが、カチオン塗装のみでも承ります。

塗装工程

  1. 脱脂Dip式(アルカリ)・(中性)
  2. 水洗いDip式
  3. リン酸亜鉛処理Dip式
  4. 水洗湯洗Dip式
  5. マスキング
  6. カチオン電着
  7. 純水洗Dip式
  8. 焼付
  9. パテペーパー
  10. 上塗(静電塗装)・(吹付け塗装)
  11. 焼付
  12. 検査

カチオン塗装処理例

自動車ボデー・自動車部品・農機具・電気機器・産業機械・機器・建材・鋼製家具・残存型枠事業、etc

塗装内容

処理製品サイズ 幅900mm×高さ1,800mm×長さ2,300mm
(膜厚、焼付条件で多少変わりますが、近似値で10Y9/1です)
塗料 エポキシ樹脂。環境対策のため、鉛フリーです。
膜厚 バッチ式のため15μ~35μの膜厚が自由に選べます。 ※箱の中は少し薄くなります。
上塗塗装 カチオン塗装のみでもお受けいたします。 ご希望に応じた各種上塗塗装をいたします。
上塗塗装の種類 メラミン樹脂・アクリル樹脂・ウレタン樹脂・フッ素樹脂・ セラミック樹脂等各種焼付塗装。
特殊塗装の種類 模様塗装・レーザートーン・シボ塗装・導電塗装・ 絶縁塗装・潤滑塗装・耐熱塗装の実績があります。
その他下塗塗装 カチオン上には出来ない上塗塗装もありますが、 その場合は専用下塗塗料を使用いたします。

塗装品質水準

試験項目水準条件
60度鏡面光沢度 60以上 JIS-K-5400.6.7
鉛筆硬度 2H以上 JIS-K-5400.6.14 〔ヤブレ〕
ゴバン目付着 100/100 JIS-K-5400.6.15 〔1mm間隔 100個〕
耐衝撃性 50cm
(異常なし)
JIS-K-5400.6.13 3B
〔1/2インチR×500g〕
エリクセン値 7mm<  
耐水性 500Hr<
(異常なし)
JIS-K-5400.7.2 〔40℃〕
耐ソルトスプレー性 840Hr<(片側3mm) JIS-K-5400.7.8 〔35℃ 5%NaCL〕
耐アルカリ性 72Hr<
(異常なし)
JIS-K-5400.7.4 〔5%NaOH/20℃〕
耐酸性 24Hr<
(異常なし)
JIS-K-5400.7.5 〔5%H2SO4/20℃〕
※試験板製作条件
  1. 素材
    SPCC(0.8mmt)
  2. 電着膜厚
    20μ PB3020処理(りん酸Zn処理Dip)
  3. 焼付け条件
    150℃×20分(素材温度キープ)
(注)素材により性能に差がございます。

ダウンロード

カチオン電着塗装及び表面処理のお問い合せ

株式会社興和工業所
犬山工場

住所
484-0888
愛知県 犬山市 大字羽黒新田字辻の内2番地の1
Tel
0568-67-6902(代)
Fax
0568-67-5199
アクセスマップ お問い合わせ