特長1

環境への負荷を考えたリユース高欄

当社が提案するリユース高欄は、錆で美観性・景観性を損ねた製品や激しい錆により新品への交換を余儀なくされる前の製品を、基本的に形を変えずに再生します。

国土が狭く、資源が少ない日本では古くから物を大事に再使用する文化があり、今や国際的にも認知された「もったいない」という形容詞はその典型的なパターンです。 資源の枯渇・ごみ排出に伴う処分コストの増大・資源開発に伴う環境破壊等が危惧される現代にあっては、循環型社会の形成が必要とされていますが、そのためには製品等を安易に焼却・埋立処分せずに可能な限り使用ないし、リサイクルしていくことが重要です。

近年の社会的な要請に基づく循環型社会ではリユース(Reuse)と呼ばれ、いわゆる「3R」の中間に位置します。 3Rとは、環境と経済が両立した循環型社会を形成するためのキーワードであり、リデュース(Reduce:抑制)、リユース(Reuse:再利用,再使用)、リサイクル(Recycle:再資源化)の3つのRをまとめて呼ばれています。

亜鉛のリサイクル(半田東工場)

  1. 希硫酸溶液で亜鉛を溶解。
  2. 硫酸亜鉛溶液から電解法で
    金属亜鉛として回収。
  3. めっき炉へ戻す。

特長2

コスト低減を実現させるリユース高欄

リユース高欄では既存の高欄支柱、横梁などをそのまま使用するため材料費がほとんどかかりません。(ナット・ワッシャーは新品に交換)表面処理のみで元の高欄の輝きを取り戻し、再び長期にわたって防錆効果を得ることができます。

LCCの低減にもつながり、まさに、もったいないを形にした提案です。


特長3

様々なニーズにお応えする品質

設置環境、用途に合った表面処理仕様をお選び頂けます。また、景観に適した塗装仕様も可能です。

溶融亜鉛めっき

溶融亜鉛めっき(JIS H8641 2種)は一般的に知られる防錆処理です。 (一般環境での 屋外で使用される鋼製の防護柵や土木資材の中・長期の防錆にコストパフォーマンス的にも広く採用されている表面処理です。)

溶融亜鉛めっきを手掛けて68年(平成27年現在)の実績を誇る当社では、確立したノウハウで高品質、低コストの製品を提供します。

高耐食性めっき(SGめっき)

SGめっきは、通常の溶融亜鉛めっきの数倍の耐食性があり、各方面から注目されています。特に塩害に強く、海に近い沿岸部、融雪剤を使用する道路付近の鋼構造物の防錆に最適です。塩水噴霧試験では普通の溶融亜鉛めっきの十数倍の耐食性が認められます。

従来、溶融亜鉛めっき仕様の製品を採用している場所では、SGめっき仕様の製品にしておけば、大幅に耐用年数が伸び、補修費用などが節約できます。

SGめっきと溶融亜鉛めっき耐食性比

溶融亜鉛めっきとSGめっきの赤錆発生までの時間は50μm(350g/㎡)の厚さを例にとると10倍以上の耐食性差が確認されています。 また、当社の試験結果ではSGめっきは10,000時間経過後も赤錆が発生していません。

塩水噴霧試験(SGめっき・溶融亜鉛めっき)

SGめっき + 粉体塗装

SGめっきは塗装性が優れています。

溶融亜鉛めっきに比べて、SGめっきはめっき表面が安定している事により、塗装前の化成皮膜処理が安定生成します。この事が塗装密着性を高めます。

SGめっきと溶融亜鉛めっき塗装性能を調査するために、次の比較試験を行い評価しました。

試験1

ポリエステル粉体2種類とエポキシ粉体1種類の塗装を施した試験片の対角にクロスカットを入れ、480時間の塩水噴霧試験後、ゴバン目試験に使用するセロテープをクロスカットに沿って貼り付け、ゴバン目試験の要領で引きはがし、塗膜の劣化している範囲を確認しました。

SGめっき上の塗膜は3種類全てクロスカットからの劣化範囲が溶融亜鉛めっきに比較して非常に少ない事がわかります。

試験2

3種類の溶剤塗装(ウレタン、フッ素、セラミック)を施した試験片の対角にクロスカットを入れ、塩水噴霧試験、耐酸性試験、耐アルカリ性試験を実施し、試験1と同様にクロスカットからの塗膜の劣化している範囲を確認しました。

塩水噴霧試験960時間の結果は、SGめっき下地のセラミック塗装がクロスカットからの劣化範囲がほとんど認められず、非常に優れている結果を示しました。

耐酸性試験50時間の結果は、ウレタンは余り差がなかったが、フッ素、セラミックはSGめっき下地の方が劣化範囲が少なかった。

耐アルカリ性試験50時間の結果は、どの塗装系もSGめっき下地の方が遙かに劣化範囲が少ないという結果が出ました。


特長4

短納期で蘇るリユース高欄

通常、製品を新たに製作する場合は材料加工~納品までの納期は通常約60日間を要しますが、弊社は全ての工程(加工・めっき・表面処理)を自社内で行っており、 工程間に発生するロス時間を軽減させる事ができ、リユース高欄で求められる早期の現場復旧が可能となりました。 仕様・状況にもよりますが、既設高欄引取り後2週間~3週間程度でお届けすることができます。

株式会社興和工業所
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