SGめっき鋼管
SGめっき鋼管は通常の溶融亜鉛めっき鋼管に比べて数倍の耐久性を有しています。 特に積雪地帯で凍結防止剤を散布する地域や、潮風にさらされる塩害地域の過酷な条件下での使用に効果を発揮します。
塩水噴霧試験では通常の溶融亜鉛めっきの10倍以上の耐食性が認められており、従来の溶融亜鉛めっき仕様の製品を使用している部分を、SGめっき仕様の製品に置き換えれば、大幅に耐用年数を伸ばすことができ、補修費用も節約できます。
また、SGめっきは、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)などの有害物質を含まないため、環境にやさしいです。
使用用途
- 農業用水輸送管
- 工場用冷却水輸送管
特長
1. 傷つきにくい
本製品は、溶融亜鉛めっきの約2倍の硬さを持ち、運搬や組立時の取り扱いによって傷がつくことが少なくなっています。このため、梱包材を減らすことができ、取り扱いにも気を使う必要が少なくなります。
2. 塩害に強い
弊社で実施した塩水噴霧試験の結果において、通常の溶融亜鉛めっき(76μm厚)が500~1,000時間で赤錆が発生したのに対し、SGめっき(50μm厚)は10,000時間経過後も赤錆の発生がなく、塩水噴霧試験において10倍以上の耐食性が確認されました。 海岸沿い、積雪地での融雪剤等による塩害地域の使用に最適です。
3. コスト面で優れている
ステンレス鋼管と比較して約半分のコストでの導入が可能です。また、亜鉛めっきと比較して耐食性が高いため、ライフサイクルコストの点においてもコスト削減が実現できます。さらに、梱包資材を少なくする点においても、コスト削減が可能です。
4. 塗装との密着性が高い
溶融亜鉛めっきと同等以上の密着性を有し、通常の取り扱いではめっき層に亀裂や剥離が生じることはありません。また、SGめっきは塗装下地として優れており、焼付け塗装を施す場合に問題になるブリスター(発泡)の発生も極めて僅かです。
5.環境にやさしい
欧州での有害物質を含む製品の使用を制限するRoHS指令(有害物質使用制限指令)に適合しており、特定有害物質の鉛(Pb)カドミウム(Cd)は含まれておりません。また、溶融亜鉛めっきに比べて腐食速度が遅いため、河川への亜鉛の流出が少なくてすみます。河川環境を守る、地球環境に優しい次世代めっきです。
導入事例
製品規格
SGめっき鋼管
外装 | SGめっき |
---|---|
内装 | SGめっき |
使用温度帯 | - |
耐久性 | ★★★★★ (使用実績:約60年) |
耐候性 | ★★★★★ |
---|---|
耐食性 | ★★★★☆ |
施工性 | ★★★★☆ |
経済性 | ★★★★★ |
※関連部品の規格はカタログ資料をご確認ください。
関連製品のラインナップ
カタログダウンロード