歩行者自転車用柵
1.設置選択条件
区間区分と強度
P種 ●転落防止柵 ●横断防止柵 SP種 ●高欄(転落防止柵)
種 別 | 設計強度 | 設置目的 | 備 考 |
---|---|---|---|
P | 垂直荷重 590N/m(60kgf/m)以上 水平荷重 390N/m(40kgf/m)以上 |
転落防止 横断防止 |
荷重は、防護柵の最上部に作用するものとする。 このとき、種別Pにあっては部材の耐力を許容限度として設計することができる。 |
SP | 垂直荷重 980N/m(100kgf/m)以上 水平荷重 2500N/m(250kgf/m)以上 |
転落防止 |
2.種別の適用
歩行者自転車用柵は、原則として種別Pを適用するものとし、歩行者等の滞留が予測される区間および橋梁、高架の区間に設 置される転落防止を目的とした柵は、集団による荷重を想定し、種別SPを適用するものとする。
3.構造及び形状
● 防護柵高さ
- 歩行者等の転落防止を目的として設置する柵の路面から柵面上端までの高さは110㎝を標準とする。
- 歩行者等の横断防止などを目的として設置する柵の路面から柵上端までの高さは70~80㎝を標準とする。
● 形状
- 転落防止を目的として設置する歩行者自転車用柵(種別PおよびSP)については、児童などのよじ登りを防止するために縦 桟構造を採用することが望ましい。
- 幼児がすり抜けて転落する恐れも考慮して、桟間隔および部材と路面との間隔を15㎝以下とすることが望ましい。
構造および形状( H28.12月改訂分より)
1.防護柵高さ
- 車両用防護柵の路面から防護柵上端までの高さは、原則として、60㎝以上100㎝以下とする。所要の性能を満たすため にやむを得ず100㎝を超える高さとする場合は、車両衝突時における乗員頭部の安全性を確保できる構造としなければならない。
2.材料
- 車両用防護柵に用いる材料は、十分な強度を持ち、耐久性に優れ維持管理が容易なものを用いるものとする。
3.防錆・防食処理
- 車両用防護柵に用いる金属材料などのうち、錆または腐食が生じる材料は,JIS規格または同等以上の効果を有する方法により、防錆・防食処理を施すものとする。特に環境が厳しく錆または腐食が生じやすい場所に設置する場合は、さらに、防錆・防食効果を高めた処理を施すものとする。
鋼製材料を環境条件が特に厳しい場所に設置する場合の防錆・防食対策は、現在、溶融アルミめっき、溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム合金めっき(SGめっきSP)、ウレタン樹脂系厚膜塗装およびフッソ樹脂系塗装などの実例があるので、その効果と経済性などの検討を行って選定することが望ましい。また、対策施工後の防錆・防食処理の効果などを十分に確認しておくことが必要である。
防護柵設置基準改訂点の変遷
昭和47年の防護柵の設置基準の改訂以来、40年以上が経過し、この間に国際化に対応した車両の大型化(大型貨物車の最大総重量:20トンから25トンへ)など道路交通環境が変化し、また、地域特性や景観に配慮した防護柵の設置、技術開発の成果の活用など防護柵への要請も多様化している。防護柵の設置基準の改訂はこれらの背景を踏まえて都度行われています。
防護柵の設置基準が
平成10年11月5日に改訂になり、
平成11年4月以降に設置される
防護柵に適用されます。
平成16年5月の改訂
平成20年1月の一部改訂
平成28年12月の一部改訂
にも適合しています。